仏式/合同葬/妙蓮寺斎場
妙蓮寺全館を使用してのご葬儀は境内の前方半分近くがテントで覆われる形になり、山門隣に記帳用のテント、その向かいに受付用のテントが張られ、第1式場前にはご会葬の方々がご焼香をお待ちいただく場所の待合い所として3枚の大型テントが張られました。
2009年2月、妙蓮寺斎場での仏式、合同葬
●ご相談の流れ
横浜にある会社の総務の方からの電話での事前相談が始まりでした。役員の葬儀について一般的に情報収集しているという話です。
漠然としていましたが、まず第一に、社葬などの準備をしているという状況が外部に漏れないように注意されることが大事だとお伝えし、そのうえで、葬儀の形式を、社葬形式にするのか、合同葬にするのか、それとも会社が関与しない個人葬にするのか関係者と方向性を 確認することが重要です、と説明を加えました。また、予想される大まかな会葬者の人数、利用したい場所の有無、宗教の確認などできればしたほうがいいこともお伝えしました。これらのことが暫定的にでも決められれば、概算の見積もりを作成することも可能で、それらを踏まえて検討してくことができます、などと一般的説明をして、最初の電話相談は終わります。
それから一月ほどして、再度電話がありました。実は、オーナー社長がご対象者で、その葬儀について準備をしなければいけない状況だということです。会社は、従業員200人ほどの社です。
内容をある程度確認できたので、検討材料にするため、まず見積もりをお願いしたいということです。妙蓮寺斎場を第一候補として、仏式による合同葬にし、会葬者500人ほどを想定したいというものでした。電話でのやり取りの中での確認事項としては、「華美にしすぎる必要はないが、ある程度は格のあるものにしたい」「生花祭壇の写真も参考にしたい」「芳名板使用」の意向と、妙蓮寺斎場以外の斎場を各社に提案してもらうということを確認しました。
このやり取りを受けて、3社より見積もりを取りました。どの社も社葬・合同葬を手掛け実績がありますが、それぞれ違う特徴を持つような社を選びました。東京・横浜での社葬の実績が豊富なところ、横浜でのネームバリューがある老舗葬儀社、会社規模は小さいが費用は他よりも抑えられるところ、という具合です。
各社想定する斎場は、妙蓮寺斎場+自社会館、妙蓮寺斎場+総持寺、妙蓮寺斎場+久保山霊堂になりました。そして、センターからの説明書をつけて2社分は当日に、もう1社は翌日にお送りし検討してもらうようにしました。送付方法はメール添付の形式です。説明書の中には、紙の見積もりや祭壇の画像、各社のHPだけでは判断がつきにくいでしょうから、各社の担当者と直接お会いになり、話をじっくり聞いたうえで判断されるのが良いと勧めています。
2日後、総務の方から電話があり、各社の担当者と直接会って話を聞いていきたいので、段取りをお願いします、という連絡を受けます。この電話において優先順位を付けて、1社目が「東京・横浜での社葬の実績が豊富なところ」、2社目が「横浜でのネームバリューがある老舗葬儀社」、3社目が「会社規模は小さいが費用は他よりも抑えられるところ」になりました。
すぐに1社目との面談の段取りをつけ、翌日、1社目と面談が行われます。ここで詳細な説明、内容の確認、あらたな要望などを確認し、再度の見積もりを作成することになります。
この面談の翌日、総務の方から当センターに連絡がありました。「昨日の面談で安心しました。時間の余裕もない感じですので、この社に依頼する方向で考えています。これからさに詳細を詰めていきたいと思っています」
依頼する方向の社へはその旨伝えることと、残りの2社については面談には進めない連絡をこちらですることをお伝えしました。
それから数日後、オーナー社長がお亡くなりになりました。妙蓮寺斎場において、事前の打ち合わせ通り、合同葬が執り行われました。
●立会い確認
2009年2月、横浜の妙蓮寺斎場でのご喪家と会社の合同葬にお伺いいたしました。
故人様はまだ60代半ばでの旅立ちとなりました。
病院からご逝去後、一旦ご自宅にお戻りになり、6日間ほどご自宅にてご安置され、通夜当日妙蓮寺に向かう途中、長年手塩に掛けて育て上げた自社前で最後の別れを告げての斎場入りになりました。
妙蓮寺全館を使用してのご葬儀は境内の前方半分近くがテントで覆われる形になり、山門隣に記帳用のテント、その向かいに受付用のテントが張られ、第1式場前にはご会葬の方々がご焼香をお待ちいただく場所の待合い所として3枚の大型テントが張られました。
通常広い妙蓮寺境内は第1式場と第2式場の駐車場として使用されていますが、今回は大型テントが張られたために、駐車場が狭められ、一般ご会葬の方々は公共の交通機関をご利用願うことになりました。
斎場前の東急東横線妙蓮寺駅からは電車が止まるごとに大勢のご会葬者がドッと繰り出され、受付には一時的ではありますが、長蛇の列が見られました。
2月の寒い時期でしたが、広いテント内は暖房を効かせ、少しでもお客様を和ませようと暖房機の配置位置にも気を配っていました。
ご焼香を待機している間にもテント内では、ご会葬の方々の名刺交換が始まり、社葬ならではの光景があちこちで活発に繰り広げられていました。
名刺交換は故人様のお導きにより、仕事へのご縁をつなぐ大切な機会となりますので、会社関係のご会葬者にとりましては重要な業務のひとつでもあります。
ご葬儀は妙蓮寺斎場第1式場にて式場正面いっぱいに白の菊を基調とした中に気品ある蘭とゆりの花をあしらった、清冽かつ重厚なイメージの生花祭壇が皆様をお迎えし、葬儀委員長以下、ご喪家側と会社側双方合わせて100名様ほどのご列席のもと、執り行われました。
ご導師様の読経の合間、会社関係者、先輩、友人3名様による弔辞が読まれ、再び読経の中お身内、ご列席の方々のご焼香へと進められました。
ご葬儀から告別式へと続く中、ご喪家、会社の代表の方々が前列に並ばれ、テント内に待機されていた400名近くの一般ご会葬者のご焼香が整然と始まりました。
ご焼香を済ませたお一人お一人に喪主様が丁寧にご挨拶され、それでもほぼ予定時間内に執り行われことができ、最後は葬儀委員長の御礼の言葉で締めくくられ、故人様を無事お見送りすることができました。
合同葬はご喪家側、会社側それぞれのお立場があり、双方のお気持ちを取り入れ考慮するためにどのあたりで折り合いをつけるかで、ご葬儀の良し悪しまでを決定付けることにもなりかねませんので、担当者の苦慮するところですが、会社側の提案にご喪家側も納得され、話し合いもスムースに進み、双方ご満足いただけたお式になったとの報告をいただきました。
●葬儀費用概略:約1200万円(お布施を除く)
妙蓮寺斎場とサポート相談事例
妙蓮寺斎場の斎場説明は 妙蓮寺斎場 へ