価格比較

6つの項目(規模、宗教、場所、サービス、予算、葬儀社)が決まりますと、具体的価格がはじき出せます。価格比較は、想定会葬者の人数など条件を同じにしないと意味がありません。

価格比較は、条件が同じこと

当たり前の話ですが、同じような条件でないと価格比較の意味がありません。日常生活ではそこまで細かく正確に比べなくてもいいのでは? と思われるような人でも、案外葬儀のことになると、全然違う条件で比べて、「この葬儀屋さんは安い、あっちは高い」と決めつけている場合もあります。
葬儀の場合で、条件は何かと言いますと、6つの項目(規模、宗教、場所、サービス、予算、葬儀社)のうち、

  1. 規模(直葬、一日葬、市民葬儀、家族葬、こぢんまり葬、一般葬、大型葬)
  2. 宗教(仏式、神式、キリスト教葬、友人葬、無宗教葬・・など)
  3. 場所・斎場(北部斎場、南部斎場・・など)

です。これを同じにした価格比較でないと意味がありません。1規模は具体的会葬者の数まで決めておきます。想定する斎場が違ったり、人数が違ったりでは、正確に価格比較はできません。

葬儀費用を比較する

見積もり条件と7項目仕訳
(画像クリックで拡大)

まずは、この条件がそろっているか確認しましょう(右写真)。その上で、当センターが価格比較をするのと同じように葬儀費用を7つにわけると、より正確に価格比較ができます。葬儀費用は、葬儀社によって見積書・請求書の書き方はバラバラですが、次のように7つに整理して考えるとわかりやすいです(右写真)。7つとは、

  1. 葬儀基本費用 (葬儀社の利益の源泉部分。下記2~7以外のものはすべてこの中に含めて考えるとわかりやすい。祭壇 お棺 人件費など)
  2. 車両費用(病院から自宅までの搬送や、斎場から火葬場までの霊柩車やマイクロバス代など車両利用時にかかる費用)
  3. 火葬関係費用(火葬料など火葬場で発生する費用)
  4. 斎場費用(自宅葬でない場合、お通夜や告別式をするときの式場費)
  5. 返礼品費用(会葬品礼品、香典返し)
  6. 飲食費用(通夜振る舞い、精進落とし)
  7. お布施(宗教者への謝礼)

です。見積もりの作り方も社の個性がありますので、それで社の特徴を説明していくのも応用編の推理ゲームとしては面白いです。しかし、ここではその基礎編として、複数の葬儀社から見積もりを取った場合、この7つに分解し、それぞれの項目を比較することで、より正確に葬儀社の価格体系がわかるということだけを理解ください。
(さらに詳しい見比べ方については、「見積もりの見方」で説明しています。たとえば、固定費と変動費についてや、葬儀基本費用の中心である祭壇など各社によって内容が違うものは、紙面上だけの価格だけで単純に比較することはできないことなどです。)

違った条件での価格比較

しかし、同じ条件でないと意味がないということではありません。違った条件であるということを理解したうえでする比較には大いに意味があります。たとえば、規模や宗教、場所が決まってない時に、とりあえずA社をはめ込んで、直葬と一日葬で比べてみたり、式場を変える、人数を変える、仏式を無宗教葬に変える、といったことを試せば、費用でどこが変わるかよくわかります。項目を決めていく参考にもなるでしょう。
そのうえで、条件整理して他社とも価格比較すれば意味あるものとなります。

見積もりでわかるもの、わからないもの

条件を整理して、複数の葬儀社から見積もりをとることはネット上ではそれほど難しくないでしょう。それを上記のように葬儀費用を分解して比較をすることも、簡単ではありませんが、できないことでもありません。
家電製品のように同じものをどこで買うのかという場合には、価格比較だけでよいでしょう(厳密に言えば、アフターフォローなど加味される場合もありますが、ここではおいておきます)。葬儀の場合はどうでしょうか。たとえば、サービスの質(スタッフのきめ細かい対応や心遣い、関係者の調整能力、斎場の提案力など)や施設の充実度なども比較したい要素になってくるのではないでしょうか。仮に同じお金を支払うなら、スタッフや設備がよいに越したことはありません。

「葬儀の準備」や「比較検討」を一読されて、6つの項目を理解したうえで見積もりを比較するのであれば良いのですが、条件はおかまいなしで画面上や紙の上だけの価格比較のような形で、ただ見積もりだけを比較する場合は、見積もりでわかるもの、わからないものを理解しておくことが必要です。

見積でわかるものは、規模、宗教、斎場名、会葬者数、葬儀社名、価格です。なので、斎場と葬儀社の内容についてはわからないので、情報収集や比較検討が必要です。(斎場につていは、斎場の選び方、葬儀社については、葬儀社の選び方 を参照ください)

コラム 葬儀一式費用だけでも122万円?

葬儀費用の平均値として、(財)日本消費者協会調査がよく引用されています。葬儀一式とは、上記の分類では、1~4までに該当しますが、平均金額として、 葬儀一式122.2万円、飲食33.9万円、寺院関連(お布施)44.6万円と報告されています。(2014年1月、財団法人日本消費者協会「第10回 ・葬儀についてのアンケート調査」より)
この数字を見てどんな感想をもたれるでしょうか。こんなにかかるものなのか? もちろん、会葬者数や利用斎場、祭壇などのグレードによって、葬儀費用は変化しますので、会葬者の多い大規模な葬儀になれば費用は膨らみ平均値を超えます。逆に、会葬者が数十人のこぢんまりとした葬儀では、この平均値になることはありません。
しかし、当センターでのこれまでの1,000件以上に及ぶ紹介案件を踏まえたときに、平均としてこんなにかかることはないというのが、われわれの実感です。

もっとも、(財)日本消費者協会の調査も新しくなるごとに費用が下がっているようですし、葬儀費用は低下傾向にあるのは間違いないようです。下記は、2011年に行われた経済産業省の調査結果(葬祭及び葬祭関連サービスの実態に係るアンケート調査)です。直近3年間における単価の変化を調べたものですが、やや低下を含めて、単価が低下していると答えた葬祭業者が7割を超えています。

葬儀の場所

ページトップへ