一般葬（経営者）/仏式/テンプル斎場

葬儀相談員

松山悦子（斎場取材）

平成25年4月、親縁寺テンプル斎場での仏式の葬儀・告別式に立会いました。

ご喪家の方からはお会いするなり開口一番「良い葬儀社さんをご紹介いただいて」とのご挨拶をいただきました。 ご相談当初、市営の戸塚斎場をご希望でしたが、申し込みをされた段階で5日先以降になると判明し、菩提寺のご住職の日程との調整が難しくなり、急遽同じ戸塚の親縁寺テンプル斎場への変更となりました。

テンプル斎場は広い駐車場が完備されておりましたので、通夜当日にはお車でお見えになられた方が多くいらっしゃいましたが、十分間に合うことができ、テンプル斎場でのご葬儀が良い結果をもたらしたようです。ご葬儀内容に関してご喪家からの特別なご注文がない分、葬儀社さんの担当者は細心の注意を払うよう心がけたとのことです。

ご焼香風景

故人様は１代で会社を築かれた方でしたが、ご喪家サイドでは社葬ではなく、一般葬として執り行いたいとのご要望があり、ご相談当初から規模の大小にかかわらず、きめ細やかな対応ができるしっかりした葬儀社さんを、とのお話でしたので、アンケートなどでも誠実な人柄を高く評価され、戸塚近辺の斎場に詳しい葬儀社さんをご紹介させていただきました。

打合せの段階では会葬者数の予測が難しく、以前でしたら大型葬の場合などでは供花の数からおおよその人数が割り出されたようですが、昨今はお見えにならない方もふえてきているとの見方もあり、ご葬儀直前まで二転三転しましたが、通夜当日はほぼ当初見込んでいた会葬着者数に落ちいたようです。

ご家族・ご親族の手で柩のお蓋閉じの儀

またご葬儀にあたり、ご住職からは神聖な場所だからご読経中の葬儀社さんの誘導の声は勿論のこと、お子様の声も含め、一切音はご法度と厳しい注文がありましたので、ご葬儀開始と同時に、一般ご会葬の皆様には当日使われていないお隣りの第２会館前のピロティにお集まりいただき、ご焼香の手順やお清めのご説明を詳しくお話させていただいたとの由。 テントで受付と記帳を済まされた方々は、ご葬儀開式まで式場隣の待合室でお待ちいただき、式場でのご焼香を済ませた後、再び待合室にお戻りになられ、ご用意されたお清めのお食事を召し上がっていただきました。

テントでの受付とご記帳所

お食事は多めにご用意いたしましたので、少し余り気味でしたが、通夜のお泊りをされた４名様のお夜食用として召し上がっていただき、丁度良い具合になりましたとの報告も受けています。

　ご列席の方々がお仕事関係を中心とした通夜とは対照的に翌日の葬儀・告別式はご家族ご親族を中心に、しめやかに執り行なわれました。

ご喪家の３人のご子息はそれぞれお父様の築いた会社を引き継いでいらっしゃいますが、ご出棺に際し、お父様とご一緒にお仕事をされていたご次男の方が代表して、会社での厳しいお父様と家庭でのやさしかったお父様を偲び、「ワンマン社長の厳しい指導者だったおかげで、現在があります」とお集まりいただいた皆様に、力強くご報告されていらっしゃいました。