家族葬/仏式/ｾﾚﾓﾆｰﾎｰﾙ大成Ｉ

葬儀相談員

松山悦子（斎場取材）

平成25年10月、セレモニーホール大成１での葬儀・告別式に立会いました。
ご相談者から当センターにお電話をただいた当初はご家族・ご親族様10名ほどのご予定でしたが、丁度台風の最中のご葬儀となり、交通機関の運行中止等の関係でご親族の方々がお見えになれませんでしたので、ご家族5名様でご主人のお父様をお見送りいたしました。

白と黄色を基調に供花で彩りをして、季節感は両脇の提灯下庭飾りのみに押さえている生花祭壇。

最初にお電話をいただいた時点では、市営の北部斎場でのご葬儀をお考えのようでしたが、危篤状態のお父様の住民票が東京の板橋区に置いたままとのことでしたので、急遽他の斎場をあたることになり、東急田園都市線青葉台駅近くにあります家族葬専用の式場・セレモニーホール大成１をご紹介し、こちらでのご葬儀に決まりました。
と申しますのは、北部斎場では市外の方でも火葬の場合は時間の指定で済みますが、式場は市内の方優先になり、ご予約をお取りするのは事実上困難な状況となりますので、それではとご自宅近くの青葉台駅近辺の式場をご希望され、セレモニーホール大成１でのご葬儀となった次第です。

ご家族で柩のお蓋閉じをされ、最後のお別れとなりました。

セレモニーホール大成１は家族葬専用のホールで、２階の式場と同じ階には親族控室と通夜のお清め所に利用される会食室がありますが、ご家族だけのため、当日は洋室の会食室だけのご利用となり、開式までこちらでお待ちいただきました。

ご葬儀開式前ご相談者にご挨拶した折、実はご相談者のご実家が東京の品川区中延の商店街にあり、役員をされていたご相談者のおじい様は地元の大成祭典さんと商店街を通しての交流があり、おじい様のご葬儀では、大成祭典さんにお世話になったいきさつをお話され、今回もお世話になって大成祭典さんとは何かとてもご縁が感じられますとご安心してお任せしているご様子が伺えました。

ご家族のお気持はベタベタしないで、さらっとお見送りされたいとのこと。
開式前にはお父様の遺影を囲んで家族総出のにこやかな記念撮影もいたしました。
打ち解けた雰囲気の中での開式になりましたが、ご家族だけとは言え、ご葬儀は一変して厳かに執り行なわれました。

柩はホール玄関から霊柩車に運ばれ、北部斎場へのご出棺となりました。

最後のお別れのお花入れの儀でお父様のお顔を拝見された菩提寺のご住職は「俳優の○○に似てきたね」と喪主様にさりげなく語りかけていらっしゃいました。菩提寺とご喪家の交流が垣間見られ、厳粛な中何かほっとする１コマでした。ご住職の読経が続く中、祭壇のお花が故人様に手向けられ、やがてご家族の手により静かに柩の蓋がとじられてご出棺の運びとなりました。
市外扱いなので、指定された14時の遅い火葬になりました。 火葬場からお戻りになられ、精進落とし終了時にはすでに日もかげってまいります。
ご家族皆様にとりましては長い1日となりました。